NATULE CHOCOLATE の歩み
世界で初めてココヤシの花蜜糖を使ったチョコレートとして NATULE CHOCOLATE ナチュレチョコレートは2010年に誕生しました。 当時はココヤシの花蜜糖を原料としてチョコレートを生産できる生産者は限られており、 私達はスイスのチョコレートの工房とともに製品開発を行いました。
この数年における花蜜糖の生産技術の向上により、 チョコレート生産に適した花蜜糖原料をココヤシ農家が直接提供できるようになりました。また、チョコレートの小規模生産技術の向上により、大きな資本がなくともチョコレート生産に挑戦することが可能になりました。
カカオはココヤシとの間作にとても適しており、カカオ栽培に挑戦するココヤシ農家も増えてきました。そこで私達はチョコレート生産をココヤシ農家に委ねたいと思うようになりました。
苗から最終製品まで一貫して生産することを「TREE TO BAR」といいます。似たような言葉で「BEAN TO BAR」という言葉があります。 カカオ豆から板チョコを作るという意味です。
昨年から日本でも首都圏を中心に「BEAN TO BAR」の出店が相次ぎ、 新しいチョコレートの販売業態として注目されるようになりました 。
BEAN TO BAR は世界中から良いカカオ豆を調達し消費者の地域でチョコレートを 加工し、販売する方法です。 カカオ豆の特性を活かしながら手作りされたチョコレートが特徴です。
来店者は公開された生産工程を眺め、 視覚的にチョコレート消費を楽しむことができます 。これは本物 の原料をシンプルに使いながら個性的なチョコレートを消費者に届 ける素晴らしい手段です。
しかし、私達はBEAN TO BARを超えて、 苗からチョコレートを作ることにこだわりました。私達が花蜜糖の生産を委託している契約農家があるミンダナオ 島で、TREE TO BARに挑戦をしているココヤシ・カカオ農園との出会いがありました。 自らココヤシとカカオの栽培とチョコレートの生産を行いながら、 周辺農家に苗や栽培技術の教育を提供しており、 私達の目指す方向性が一致していました。
その後、共同で試作を重ね、新しいNATULE CHOCOLATE DARKが誕生しました。カカオをココヤシとの間作で、苗から 育てることにこだわったチョコレート、TREE TO BAR チョコレートです。